無銭飲食

推しは太陽 私はひまわり

私が最近韓国にハマれない理由

高校の頃、KーPOPが大好きでした。

 

人並外れたビジュアルの良さ、衣装、世界観、韓国にしか出せないあの雰囲気が大好きで、高校の私は夢中でYouTubeのMVを漁ったり、推しのグループのカムバックを心待ちにしていました。

 

でも、最近は全く追ってません。「あっ、この曲いいなあ」と思うものもあるけど、深くハマることは無い。
なぜでしょう。色々考えてみました。

 

カウンターカルチャーとして機能しなくなってきた

 

そもそも、このテーマについて考えようと思ったきっかけがこの記事です。

 


なるほどね…………わかりやすい。

 

なぜ韓国文化が日本でここまでヒットしたのか、それは「韓国」がカウンターカルチャーとして「大人にはわからない良さ」があるから、という側面があるというのには大いに納得です。

 

しかし最近は、韓国文化が日本で浸透しすぎて(良い事なのですが!)、カウンターカルチャーとしての魅力は薄まりつつある気がします。

 

韓国といえば個性的で可愛い色使いやデザイン、キャラクターが特徴だと思います。街でカカオフレンズのグッズを持っている子をみかけると「おっ」て思いました。

最近ではカカオフレンズしかり、BT21しかり、別段韓国が好きでなくても知っていたり身近に感じることも多いのではないでしょうか。防弾少年団を知らないバイト先の先輩がLINEでBT21のスタンプを送ってきた時は驚きました。

このように、個性が売りだった韓国文化ですが、個性がなくなってしまったのではないかと思います。

 

韓国アイドルに対する事務所と大衆の民度の低さ

 

 もともと私は韓国アイドルオタクでした。2015〜17年頃が全盛期でしたね。ではなぜ私は韓国アイドルから遠のいたのか。

大きな理由としては、アイドルの人権が完全に無視されているからです。これは断言できます。

アイドルの私生活まで追いかけ回すサセンやマスター、過酷な労働環境にアイドルを放り込む事務所、アイドルの粗探しをしてことあるごとに炎上させようとするネチズン……。うんざりします。

 

そして最近、こんなことがありましたね。

 

news.kstyle.com

 

私が高校の頃、全身全霊で推していたモネクからウォノが脱退しました。SNSの炎上から始まり、元カノ(今は男になっていますが)の登場で有る事無い事ネットの海に流され、最後はウォノがグループ脱退、さらには事務所と契約解除して事態が収束したようです。(収束してねえよ!!!私らのウォノちゃんは永遠だよ!!!!)

 

こんな脱退の仕方、最低としかいいようがありませんでした。

 

モネクのファンならウォノが昔やんちゃしていたことも、それを反省し償おうとしてきたことも知っている。ウォノがどれだけ心が優しく、同じくらいに脆いかも。

 

そんなこと考慮もしない外野が石を投げ続け、一人の人間を壊してしまった。脱退から一週間も経たずに、皆この騒動を忘れたかのように生きているし、他の標的を見つけて攻撃している人間もいる。

 

しかも、これが初めてではないですよね。

どこへ行っても追われ続ける環境でパニック障害になったアイドル、重すぎるプレッシャーに自ら命を絶ってしまったアイドル……。韓国アイドルのオタクをしている人ならたくさん見てきましたよね。

 

ウォノの騒動があって、私は完全に韓国アイドル業界を追うのをやめようと決意しました。こんな世界間違っている。私は舞台の上で夢を叶えて輝いている人間を見るのが好きなのに、その子達の幸せが約束されない未来なんて応援できないと思いました。

 

韓国文化、悪いことだけじゃない 

 

今まで自分の言いたいことを書いてきたので、「お前はもう韓国が嫌いなのか?」と思うかもしれませんが、嫌いではないです。韓国のファッションやメイクは自分に合っていると思うし、最近では韓国文学も注目され始めていますよね。

 

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本)

 

 

日本人として、韓国から学ぶことはまだまだたくさんあると思います。

 

これからはアイドルとかポップカルチャーという側面ではなく、他の視点から韓国文化に触れてみようかなと思います。

そうすれば、また新しい一面に出会えるかも。

 

 

 

語彙力を培うための観劇日記

どうもこんばんは。

 

今回は、『Get Back!!』という舞台を観て来ました。

 

この舞台についてざっくり説明すると、普段俳優をやっておられる小笠原健さんが初めて脚本と演出を手掛けたものです。

 

あらすじをHPから引用させていただきます。

 

 

 

『もし、今日が最後だとわかっていたなら、あなたは誰に何を伝えますか?

主人公の薫は、夢も目標もなくただ毎日を何となく過ごしていた。そんなある日、喧嘩の末、意識を失い目を覚ますと、そこは自分が産まれる前の世界だった。戸惑いながらも、自分の若き日の両親と、その仲間達との奇妙な生活をスタートさせるのだが、物語は、薫が知らなかった結末へと向かっていくのだった。

生きる意味を見つけられなかった人間が、何のために生まれてきたのか、その意味を知った時・・
愛を知らなかった人間が、どれだけ愛されて産まれてきたかを知った時・・
母親にとっての子供とは、家族のあり方とは。目に見えるものだけが全てではない。目に見えないものにこそ、本当に伝えたい想いがある。

挫折感や劣等感と闘いながらも、懸命に生きる人々を描いた、感動のヒューマンドラマ。』

 

http://www.getbackstage.biz

 

設定としては鉄板という感じです。

 

ちなみに今回、私の推しは出演しておりません。

 

結論から言うとこの舞台……

めっちゃ良かった〜〜〜。

 

ネタバレしない程度に感想を綴っていきたいと思います。

 

まずこの物語は、両親という存在が大きく描写されているところが良かったです。

 

登場人物が結構多いのですが、ひとりひとりの両親との関係性が描かれていました。

 

私、いつも思っていたんですけど、物語の主人公とかその周りの人物って、かなりの確率で親から隔離されていますよね。両親が長期で海外旅行に行ったり、幼い頃に交通事故でなくなったり、あるいは全く両親に触れずに物語が進められていく。

 

その演出にいつも違和感を感じていました。まず親から自立していなければ物語が始まらない、みたいな感じが好きになれませんでした。どんな人間にもかならず父と母がいるはずなのに、全くそれを感じさせないのは人間らしくないというか。

 

でもこの舞台は違っていて、どんなに輝いている人間でも実は両親とうまくいっていなかったり、親の脛をかじって生きていたり、はたから見たらとても幸せにみえる家庭でも、本人は苦しさを感じていたり……。

人の数だけ親がある、ということを改めて感じさせてくれました。

 

そんな親子関係ですが、主人公は生まれた時に母親を亡くし、父親からは母の話を一度もしてもらえません。「自分は愛されていないんだ」という感情のもとに育ちます。

その後、前述したあらすじ通り、自分を身籠っている母と若い頃の父のもとにタイムスリップして生活を共にすることになりました。

そこで主人公は初めて自分が周りから祝福されて生まれてきたことに気づきます。

今まで無意味に過ごしてきた自分の人生は、母親が生きたかった人生でもあったと気付かされ、母親が死ぬまでの間、主人公は母親に何ができるかを考えます。

あえて言いませんが、主人公が悩み抜いた末に見つけた結末に思いがけず涙が止まりませんでした。

 

親と子というのがここまで丁寧に描かれた物語はあまりないと思います。

 

親子関係というのは誰しも必ずぶつかる問題ですよね。だからこそ、この舞台を多くの人に見てもらいたいです。

 

この舞台のもう一つのテーマとして、「夢」が挙げられると思います。

 

主人公は夢もなくだらだらと人生を送っていました。父親も日雇いの仕事ばかり。しかし過去にタイムスリップしてみたら、若い頃の父親は大きな夢を持った大工だったのです。

父親の周りにも夢を持った人がたくさんいました。しかしうまくいかない人もいるし、諦めかけている人もいました。みんなそれぞれの葛藤を抱えて夢に向かって進んでいる姿はとても美しかったです。

 

夢を持つのはいいことだ!持つべきだ!とは思いませんが、何かに一生懸命になってる人の姿はやはり素敵ですよね。

 

 

色々言ってきましたがこの舞台、主人公と今の自分がリンクする部分が多くて色々考えさせられてしまいました。

 

この脚本はおがけんさんじゃないと作れないな〜さすがだ〜!とひれ伏してしまいました。取材でもたびたびおっしゃっていましたが、自分や周りの経験を織り交ぜて脚本を作っているそう。主人公の名前が自分の弟の名前だったり、両親の馴れ初めを参考にしたり……!それを踏まえて見ると、よりリアリティが増しますよね。

 

いつも見てる2.5次元とはまた違った面白さで、とても良い舞台でした。

 

もうあと5公演しかないのが残念ですが、みなさんもぜひ見てください。現場に行かなくても私がDVDを貸します。

 

 

 

 

推しのバスツアーに行ってきた話

行ってきました。

 

バスツアー。

 

このブログは私が記憶をひとつも忘れないために書いているので別に読まなくても大丈夫です。

 

今回のバスツアーは俳優三人とファン七十余人のイベントだったので、全員が同担というわけではなく同担が苦手な私も安心して参加できました。

9時に新宿に集合して、バスに乗りました。

たぶんこういうイベントは周りの人と仲良くなればなるほど楽しいのでしょうが、重度のコミュニケーション障害なので隣の席の人に話しかけられず、無言でバスの中をやり過ごしました。

数十分後、サービスエリアに止まり、トイレをすませてバスで待機してると

 

来た

 

推しが

いる

 

えっバス乗ってきたんだけど

 

喋ってる〜〜〜

 

とまあ、推しが予想もしないところから突然現れるということが多いイベントでした。

 

そんなこんなで最初の行先である神社に到着。

 

45分の自由時間を設けられましたが、周りに友達がいないので一人でやり過ごすのはなかなかきつかったです。

「この旅で友達ができますように。できれば同担はやめてください」

そうお願いしました。

 

次に向かったのはこのイベントの目玉でもあるバーベキューの会場。

 

「皆様には火起こしからバーベキューを楽しんでもらいます!」と添乗員さん。

 

オタクへの負担がキツい。原始人扱いか?

 

そこでバスの座席で振り分けられたグループに分かれ、各自バーベキューに取り組みました。

もう、推しを見ている暇などない。ただひたすらに火を起こし、肉を焼きます。

グループワークなので団結力が上がり、なんとか他の参加者の方から声をかけてもらいました。

そんな時、私の推しはいろんなテーブルを回り、ファンと談笑していました。

 

声をかけて下さった方達は他の俳優さん推しだったので、お互いの推しの話をしながら楽しく焼きそばを作りました。

 

そしたら、

 

来た

 

推しが来…………顔がいいな。

 

私の事を気遣ってお話しなよ!隣行きな!と言ってくれる周りの方々。優しすぎる。

私といえば「えっ」「待って」しか語彙が消えてしまい、推しが目の前にいるのに直視できない。童貞かよ。

 

見かねた他の参加者の方が「この子あなたのファンだよ!」と言ってくれたら、

 

「そうなんだ!ありがとね〜」

 

こちらに向けて微笑みかけている。顔が良過ぎて見れたもんじゃない。

 

私「いやあの………………こっち見ないでください!!!!(?)」

推「何それ〜(笑)ずっと見てたよ!ずっとうちわでパタパタやってたでしょ!」

 

 

もしかしたら、明日世界が滅亡するのかもしれない。

 

いつも見ているばかりだった私が、逆の立場になっているなんて、信じられない世界でした。

 

砂漠と化している私を横に、推しが私達の作った焼きそばを食べてくれました。

「うん!美味しい〜!ほら立ってないで座って食べなよ!」

そう言って、私の背中をバシバシ叩いてきた推し。

 

 

?????推しの手が、自ら…………?

 

アアア〜と逃げると、「逃げんなよ!(笑)」

と肩を掴まれ…………

 

嘘でしょ…………私今推しに抱かれてる………………?

 

ジーザス………………

 

何、このイベント……

 

瀕死状態で焼きそばを食べ(推しと同じ味を共有している!)、顔がボロボロだったので数人で化粧室に。

化粧室から出たら、同じタイミングで推しが男子トイレから出てきました。

またしても狼狽える私。推しと一緒に移動してしまいました。嘘じゃん。

 

バーベキューの後はくみひも作りです。なんかよくわからないDNAのようなものを作りました。

 

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どうみても二重螺旋構造

 

このくみひも作り、紐の色から選ぶのですが、選んでる最中に推しが登場。

 

同じテーブルの方が、「好きな色何色なんですかー?」と聞いてくれる。本当神?

「俺は赤が好きかな〜」絶対適当だよね。

でもせっかく頂いたナイスパスなので、すかさず「じゃあ赤にしますね!!!!!」と赤の紐を強奪しました。

 

くみひも作りが終わったら、移動して三人のトークショーです。

トークショーの内容には、質問コーナーがありました。あらかじめメールでファンからの質問を募集していたので私も質問を送っていました。

私のなんて読まれないだろうし、どうせならすごいやつ書いたろ〜と思って、バイト中に書いて送りました。

内容はざっくり言うと「留学に行きたいけど悩んでいる」というもの。

三人で一枚ずつ、何度か回していたのでもう来ないだろな……と思っていたところ……

 

推し「えーっと、〇〇さん」

 

私。

 

それ、私だね〜。

 

推し「〇〇さん、います〜?」

 

恥ずかしそうに挙手。

 

内容も内容なので死にたかったです。

 

でも、しっかり答えてくれました。

「でも、夢があるから留学したいって書いてあるよね?夢はなんなの?」

 

えっこれ聞かれてるの?コールアンドレスポンス?他の方そういうのなかったですけど?

とりあえず、80人近くいる会場で推しに届くように声をあげました。

「編集者になりたいです。」

あっ、私、編集者になりたかったんだな。今まで誰かに笑われると思って心の隅に隠していた本音を、推しのおかげで、こんなに大勢の前で言えました。推しも真剣に聞いてくれました。

「まあ、俺らはやりたいと思ったこと反対されても押し切ってやった結果ここにいるんだよね。だから一歩踏み出してみるっていうのはすごく大切だよ。」

「きっとやったにせよやらなかったにせよどちらにも後悔はあると思う。それならやって後悔した方がいいんじゃない?」

「でもさ、自分がやりたい!って思ったことに対して反対してくる大人は必ずいるよ。親とかは特にね。親の気持ちもわかるけど、本当に自分がやりたいことなら押し通すべきだと思う。」

「頑張ってね!」

 

左目からひとすじの涙が落ちました。

 

私、今まで一方的に応援してきた人に、応援されてる。一方的に投げていたボールを相手が拾って、返してくれました。

私にとってはそれだけでも信じられない程の奇跡で、ありがたいことでした。

 

 

最後に、サプライズでハイタッチがありました。推しとハイタッチした後、まだ何も言ってないのに「じゃあ、またね!」と言われました。

また会ってくれるという事なんですか?

「あの……私頑張ります」

一日中照れてばっかりでずっと自分から伝えられなかったけれど、精一杯勇気を振り絞って小さな声で伝えました。

そうしたら、「うん!」って、また右手を上げてきたので二度目のハイタッチをしてくれました。

「自分のやりたい事やりなよね!」

そう言って送り出してくれました。

 

バスに戻ると、今日のツアーで仲良くなった方が

「本当におめでとうございます!!私自分の事じゃないのにすごい感動しちゃって、泣いちゃいました!!!」

この世界、なんて優しいんでしょうね。優しさのかたまり。

 

こんなに優しい世界があっていいのでしょうか。

 

照れちゃいました。

 

今日のおかげで、たくさんたくさん救われました。推しに物理的にも精神的にも背中を押され、これ以上オタクにとって幸福な事はありません。

 

生きててよかった。

 

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※追記※

トークショーの中で「女性の好きな格好はありますか?」という質問で、

「パンツスタイルが好きです。」と答えていた推し。

他の俳優さんから「レイザーラモンみたいなピチピチのやつでもいいの?(笑)」と言われていたのですが、

「あ、それでもいいですよ。ショートパンツ好きです。なんか、ピシッとした女性が好きなんですよね。」

そしてその日の私の格好は、レザーのショートパンツに大きめのジャケットを羽織っていました。

 

私?

 

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